佐野ゼミについて
ことばは社会をつくる、社会はことばをつくる。
ことばを通してつくる インクルージョン・ダイバーシティ社会
「ことばは難しい」「ことばは怖い」という学生の多いことが気になっています。
たしかに、ことばによって傷つき、打ちのめされることもあります。傷つけてしまうこともあるかもしれない。けれども、ことばによって勇気づけられ、癒され、前向きになってなんとかなる、と思えるときもあります。
そもそも、「ことば」とはどのようなものなのでしょうか。
佐野ゼミでは、さまざまな「ことば」を考え、多様なみなさんと
かかわり、対話をし、過去を知り、現在を考え、未来をつくる、社会実践をしていきたいと思います。
色々な活動、対話を通して、個人から地域へ、地域から社会をつくることに関わります。
そのための方法として、みなさんの経験をことばにし、みなさんの経験を学びに変え、社会をつくることを実践研究しています。
佐野ゼミでは色々な経験のきっかけがあります。
地域で働く人と交流し、対話を通して、
地域をたずね、地域のひとを取材をし、記事を書くことを通して、
地域に暮らす外国の方との交流を通して、
地域の暮らしにねざした伝統文化の体験を通して、
ゼミのコミュニティデザインを通して、
多様な人とともに暮らすためのことばを考え実践することを通して
(地域日本語教育、多文化共生サポーター)
まちづくりと観光のあり方の協働を通して、
じっくりゆっくり経験を学びに変えていく。
今もよく見渡せば、身近な暮らしの中にも多様な人々がいる現実があると思います。このような現実に対応するマニュアルや決まった「ことば」はありません。協働で学びをつくりながら学び続けていきたいと思っています。そして、社会にその学びを拓き、貢献していくことをめざしています。
■最近のゼミプロジェクト
・おくんちの記憶プロジェクト
・Piece to Peace プロジェクト
・絵本ワークショッププロジェクト
・佐世保お茶と人をつなげるプロジェクト
ゼミ指導教員
佐野香織(さのかおり)
専門は、日本語教育学、応用言語学、成人教育・学習。
省察的実践論、リフレクション、経験のことば化、対話と学び、ナラティブをキーワードとして
「多様な人が多様な関心を持ってともに生きる社会をつくる」観点をもとに、ことばの学びに軸を持って多様な領域を横断しながら実践研究を続けています。
最近では、場や空間、時間、環境と人の関係が生成していくことばと社会、文化の学びに興味を持ち、「まちのことばをつくる」プロジェクト、大学周辺地域と連携した地域編集プロジェクト等を留学生を含む学生、市民と協働で行ってきました。
■最近の研究テーマ
省察と対話を通した協働探究ー日本学研究者と日本語教育
「まちのことばをつくる」プロジェクト
教育機関領域から仕事領域へのトランジッション
佐野 香織
長崎国際大学准教授
お茶の水女子大学大学院博士課程修了。博士(人文科学)。
お茶の水女子大学、ワルシャワ大学、早稲田大学を経て、現在、長崎国際大学人間社会学部准教授。専門は日本語教育学、応用言語学、成人教育・学習論。
「多様な人が多様な関心を持ってともに生きる社会をつくる」観点をもとに、ことばの学びに軸を持って多様な領域を横断しながら実践と研究を続けています。